hanzoです
BoGに参加されたみなさん、お疲れ様でした
8AFの総司令官を勤めさせて頂きましたこと深く感謝します
司令官の手記は、わたしが大きく関わったB17隊を主題に書かせて頂きます
戦闘機隊、モスキート隊についてはそれぞれの部隊の方にお譲りしたいと
思います
司令官に大抜擢さる
短いわたしのMA経験の大きな部分は、B17のコックピットが占めています
J'sの数少ない本格的戦略爆撃部隊で、仲間と日々B17の編隊爆撃の実験をし
ていた、そんなある日、B17の大編隊が主役であるといってもいいイベント、
Battle of Germanyの開催を知らされました。
総司令官を薦められた時は正直言いましてビビリました。J'sの綺羅星ひしめ
くイベントは、わたしの憧れであり少し遠い存在だったからです。
新人のわたしに勤まるのだろうか?という不安と、秘めたる自信= J'sで
最先端のB17隊はおれたちの部隊だ!という自信が入り交じっていました。
まだ司令部もMLも始動する前「やるからには絶対に勝ちたい」という
意義込みに燃え、ジュネーブタイムスやデュッセのログ、またこれまで
部隊のために貯めてきたB17に関するデータに必死で目を通しました。
そして、出てきた結論は単純明解でした。
「LWが地上から上がってくる前に爆弾を投下すること」です
データを付き合わせてみて、目標から60マイル手前までに動向を探知されな
ければ、地上発進のLWの迎撃を受けずに目標上空に達することができるこ
とがはっきりしました。何はともあれ爆撃を成功させる一つの方法が存在し
たのです。
あとは、計算どおりの爆撃隊を訓練によって作り上げること、60マイル手前
では索敵機を駆逐し隠密行動を徹底すること、 40マイル手前にあるレーダー
を破壊すること、この 3点に集約されることになりました。これはB17隊、
戦闘機隊、モスキート隊のそれぞれにはっきりと役割分担できたので、戦略
を非常に明快に出来たと思います。
当初から「B17隊は出力90~95%での密集編隊、28K以上に上昇、投弾時も
減速無し、投弾後も密集維持、全機帰還を目指す」という、見方によっては
突拍子もない目標を掲げました。イベント進行中、戦術の軌道修正は先手を
打っていかないと非常に難しいのではないかと思ったからです。この基本さ
えあればあとは応用が利くと。
ただ、普段から私たちは部隊でほとんどこれに近いことをやっていましたの
で、不可能ではないという確信を持っていました。
結果論ではありますが、戦術面で迷いがなくなった分、あとは作戦立案と
訓練に集中できたと思います。
開戦前夜、テストプレーと第1戦
約1ヶ月の準備期間を経て、本戦前に問題となっていたのは投弾精度が依然
として低いということでした。開戦前の予想では1000mbの破壊率が50%程度
しか見込めず、目標達成が非常に危ぶまれました。1600mbに換装すれは、
目標の高度と速度が達成できません。現状では技術的な問題から500mb2発は
1000mb1発に劣ります。
ちなみに、LWからは誤解があるようですがB17の爆弾装備量はイベントを
通じて1000mbX3、あるいは500mbX6です。
テストプレーを前に「爆弾投下は成功するが、目標得点を下回る(ボーナス獲得失
敗)」という事態が懸念されました。これは戦略的に痛いだけでなく両軍の士気に
関わる事態です。投弾精度のアップは個人のオフラインの訓練に依存してました
ので、一気に引き上げることは期待できません。
そこでわたしは、テストプレーと第1戦の主たる目標を「まずLWとの心理戦
で勝利を上げること」にしました。わたしの意図する心理戦とは、LWに自信を
喪失させ戦力の集中運用を躊躇してもらい、戦術の転換を遅らせることです。
具体的には、B17の未帰還を可能な限り減らし、その難攻不落性、投弾阻止の
難しさをLWに刷り込むこと、あえてこちらのオプションの多さ(低空侵入や北海
迂回)を見せ付けること、それと、LWの意図する作戦をことごとく失敗させる
ことでした。
また一方で帰還率をあげることで、たとえ爆撃得点の目標達成に失敗しても、
けして我が軍を士気の面で不利にしてはならないという配慮もありました。結果
的にモスキート隊の大活躍により第1戦では爆撃得点は期待以上のものでしたが…
わたしは、LWが地上待機をあきらめ、上空待機と絡めた有効な早期警戒網を
どの時点で実用化するか、とても気がかりでした。
索敵に大きく戦力を割くのは非常に勇気が要ることでしょう。もしそのような
果断な作戦をとられて、B17が早期に探知され、投弾前に撃破されるようなこと
になれば、わたしの戦略はおおきく見直さなければならなくなります。
LW司令官になったつもりで早期警戒網の構築をあれこれ考えました。
北海上空に索敵機を大量に出せば、本土防空がおろそかになるというプレッシャー、
かといって少数では効果が無くなる…このジレンマを利用することが出来るので
はないか?…つまりLWが100%にちかいと信じる「大量動員をともなう索敵作戦」
を空振りに終わらせることができれば、それ以降大量動員は心理的に非常に困難
になるのではないかと考えました。
この時点で第1戦、第2戦のB17北海横断作戦はなくなりました。
イベントの岐路、第2戦
第1戦のリザルトをみて、我が軍は大いに盛り上がりました。
しかし現実にB17隊が挙げ得た戦果は極小、破壊率はわずかに40%(重複アサイン
メントのせいもあり)でした。そして実力以上の戦果に士気が落ちこむという逆行
現象が起きているように見えました。戦果を自分のものとして考えにくく、参加
意識が薄れるのは、ある意味しょうがないことかなと思います。
わたしは、戦略爆撃部の会議で悲観的になっていました。
訓練がおろそかになり、一層破壊率が低下するのではないか?
密集も、今のままでは効果的とは言い難い。爆撃は失敗する…?
第1戦ではLWはFw190、Bf109G6R6をメインにしていたが、第2戦では高空
のB17を捉えるために火力不足を訓練で補ってでも109G6を使用してくるに違いな
い。あるいは上空待機戦術によって投弾前に被害が出ることも予想される…
LWが血の出る訓練で作戦を的中させればLWの士気は大きく盛り上がり、一旦
士気が下がったわれわれが有効な対抗手段を見出せぬままイベントが進行してい
くのではないだろうか、と。
こうしたなか、第2戦の方針が固まりました
LWの上空待機の実用化は第2戦には間に合わないと割り切る
モスキート隊はレーダー破壊を徹底して、B17の奇襲を成立させる
戦闘機隊の片道護衛を支持する
爆撃得点は欲張った目標を立てる(難易度を敢えて上げる)
意図するものは「士気の鼓舞」でした
もし爆撃が失敗すれば、「戦闘機隊やモスキート隊が、危険をかいくぐって英雄
的な行為で任務を全うしているのにB17隊はいったい何をやっているんだ!」と
いうつもりでした。
本当に爆撃が失敗したとき、このような発言が効果があったかどうか、今となっ
てはわかりません。ただ、第2戦の結果にくらべ、もっと未帰還が多く、爆撃得
点が30点くらいだった場合、イベントの流れは大きく変わっていたのではないで
しょうか?
限界への挑戦、第3戦
第2戦の戦果は期待もしていなかったほど大きく、LWのlifeは1になりました。
最終的勝利が目前に迫ったとはいえ、第2戦前の懸念をなお引きずっていました。
勝利するとしても、不完全燃焼(士気が中途半端)で終わりたくない、
団体プレー(WBの真骨頂)の極みである、超高度な編隊爆撃をやらないでイベン
トを終える訳にはいかない…
そう思いました。
そこで、B17の限界性能と我らの技術の限界に挑戦するベルリン作戦を立案しま
した。参加するパイロットは、わたしのわがままで参加意識が高く練習や会議へ
の出席に積極的であった人に集まってもらいました。
作戦参加者には目標高度34K、巡航出力は実に98%、500mbでの破壊率80%以上を
要求しました。そして連夜のTA訓練会を開催しました。
こうして本戦では見事なコンバットボックスを形成し
ベルリン上空を飛んだのです
LWのみなさんへ
ここまで読んで頂いて、勝利におごった手記と思われたかもしれません
B29であるとか、そこまで徹底しなくても勝負になるのに、と感じられたでしょ
う。最終戦ではこれ見よがしに完全勝利を狙っていたと…
わたしは司令官に就任してから幾人かの人に「勝ってナンボ」というアドバイス
を受けていました。一方ではそれに納得しながら、他方自分のポリシーをいかせ
る作戦立案にこだわってきたつもりです。我が好敵手LWを侮ったり愚弄した作
戦は取ったことはないと断言します。
全力を尽くすことがライバルへの最上の礼儀であると信じているからです
戦後の終戦記念パーティーでDazs司令官のご苦労を聞かせて頂きました。
攻撃側の「事前準備が楽な自己完結的な作戦立案」に比べ、「受動的にならざる
を得ず、瞬間的判断に依存し、不確定要素の中から最大公約数を引き出す」防御
側の事情…
想像はしていましたが、改めてその苛烈さを思い知りました
困難な情況でも最後まで全力で戦ったLWのみなさんに敬意を表し、感謝いたし
ます
8AFのみなさんへ
最初、hanzoってナニモンだ!?って思われたかもしれませんね(^^;;
素人のくせにいろいろ偉そうなことを言わせて頂きました
そんな新人を最後まで盛り立てて下さったみなさんには本当に感謝しています
これからのイベントでは一兵卒としてこき使ってやって下さい(^^)
イベントマスターBatmannさんへ
分をわきまえぬ発言や、いろいろとトンチンカンなお願いでお手数をかけ申し訳
ありませんでした。今イベントに参加できたことを本当に感謝しております
ありがとうございました。 |